2018年9月18日

切り粉

Swarf

時に新人研修の場で演壇から一方的に、酸いも甘いもかぎわけた、なにもかもお見通し百戦錬磨の先輩として、ただでさえ緊張の新入社員たちを無意味に畏怖させてさっそくマウンティング、また、ある時にはだれかをこっそりと顧客のバックヤードでひそひそ、現場検証にのぞむ鑑識課員にさせてしまう、そんな輩のたくらみ、格好のつかみネタとなるが、それ自体はまったくもって無垢なもの。

その無垢さゆえに、まず着眼されそうにないというおいしそうな差別化ポイントから、『何それ?』となりやすいが、『ホントにぃ??』と、どこからもまず反撃されないことをいいことに、ヒトの発言を普段よりも論理的に大胆にそして饒舌にし、なおかつ業務への視点と姿勢がなかなかユニークと思われるチャンスも少しはあるかもしれない、ノーリスク&もしかしたらそこそこリターンの、居酒屋トークとしてもわるくない酒のつまみになるもの。



『相手を見極めるポイント、それはトイレを見ること、切り粉が落ちてるかですね。落ちてれば、床に散らばったのを靴で踏んだのが運ばれたということ。いまどき、来客前の掃除、特にトイレは当たり前の準備。。しかし、それが追いつかないほど、仕事が忙しいと考える。まずはほどほど与信十分ってとこでしょうか。』
A銀行家



『靴のかかとの減りだけではないんです。そう、トイレの切り粉なんです。ポイントですよ。。見てるヒトは見ている。すなわち、それが落ちてる、鉄則のトイレの掃除ではなく、つまり現場の掃除が十分出来てないということです。トイレを掃除したものの、その後、用を足しただれかの靴底についていたということです。要注意。与信の減点です。』
B銀行家



『手打ちソバのような、整ったサイズと長さですね。きれいにカールしてザルにこんもり盛られたかたまりは、芸術的です。さぞかし職人が仕事を楽しみ、繊細なんでしょう。そんな職人こそ、経営者の意思決定に影響をあたえる、インフルエンサ(ザではない)ー、つまりキーマンなんです。キーマン!!現場まで行き渡ったニギリこそが大事って思います!!』
C商社



『いらないものにこそ油断、スキがでるからね。ワキがあまい、、っていうのか・・まず、くず置き場で色をみる。。焼けて青くなったそれをみた瞬間、加工条件に難あり。けっこう焼けちゃってんだ。。新型マシン導入の前に、まずいろいろ改善の余地ありなんだよ。』
Dコンサル



りんごの皮むき競争じゃねぇって。チップブレーカーつけて適当な長さでカットしないと、機械に絡みつく。とくに特徴がないのがいいのよ。スムーズな排出こそ重要。そうゆうの、あれ、奇をてらわない教育が行き届いた、スマートな経営者のやり方ッ?っての? 。だからこそ、ヨソみたくウチの機械は切り粉が落ちるところに、あれ、、主軸はレイアウトしてないのネ。
D旋盤メーカー



『この、雲のかたまりのようなふわふわな切り粉…これがこの研削盤が、いかに繊細か、の証しです。いいですかぁ?研削ですよ。ここが愛用する、こんな切り粉を出す研削盤なんて、あのメーカー以外世界でつくってませんから。やはりドライ方式でないと。加工液を使うなどもってのほか。
…E研削盤ウォッチャー



『例のフトンワタの糸くずのような見事な切り粉。そう、あれは切削ではなく、ドライで砥石加工している証拠だ。だが、あれだと切削加工の弱点を露呈してるようなもの。ある程度の加工圧力をかけないと、それが切削現象である以上、微少切り込みは出来ない。こすり上げるだけになる。いちミクロンの切り込み転写を実現できるのは断続的に分断する研削だけ、の動かぬ事実…。それには加工液を使って粉砕しないと。。物理現象なんだ。。でも、よくやっている。。
F研削盤メーカー



『刃具がCBNになって、うまく熱が切り粉に伝わってくれました。やっと青くコンガリ焼けてます。これを狙ってたんです。おかげで肝心な製品にダメージがないですね。カール加減も、きつい巻きになってます。スクイ角を昨日、焼き入れ材用にマイナスにしたのが効いたんでしょう。きついカールに負けて、ブレーカーなしでも見事にギザギザになってくれましたみてくれは最悪ですが、屑ですから、、製品が逆によくなって、よくやったって達成感が増しますね。。ごみが見える掃除機みたいな、うれしさですか。。

あしたからは、しばらく真鍮の加工なんです。まぁ、切り粉が粉々になってくれて、へたに靴底に刺さったりしませんから、トイレとかにもってかれなくて掃除が楽でいいですけどね。。それよりパーフェクトな、鉄との分別がホント大変なんです。。
…当事者